| 【子供の頃の思い出】 第２話 ： 手 | |
今の自分の手を見て思い出すのは、幼いとき祖父母の手を見て「どうしてお爺ちゃんやお婆ちゃんの手はあんなにしわだらけなんだろう？ またお爺ちゃんの手はゴツゴツしているなぁ〜」と思いなが見ていたものだ。自分の手を見るとちょっとふっくらしており、まだあまり日焼けもしていない小さな手だった。また母親の手もお爺ちゃんやお婆ちゃんと同じようにしわしわだった。そして寒くなるとよくアカギレで苦労していたのを思い出す。 お爺ちゃんは農業と酪農をやっていたので１年中休む暇もなく働く働き者だった。学校から帰ると６歳以上離れた兄や姉は「あれをやれ、これをやれ」といろいろとやらされたと言う。私も大きくなってからは言われた記憶がある。今思えばそんな働き者だったからお爺ちゃんの手はしわだらけでゴツゴツした手になったのだろうと思われる。 改めて今の自分の手を見ると、しわしわにはなっているがあの頃のお爺ちゃんの手よりも堀が浅くゴツゴツしていないし日焼けも軽いように思われる。お爺ちゃんやお婆ちゃんと手をつないだ記憶は全くないが（手をつないだことがあるのかもしれないが…）、母親とつないだときはちょっとざらざらしたようだが暖かさを感じた記憶がある。 |
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