　飛行機は揺れることもなくスムーズに定刻どおり鳥取空港に着いた。
　まず、荷物を預けるために、今日宿泊する予定のビジネスホテル「ホテルニューオータニ鳥取」に向うと、ＪＲ鳥取駅のすぐ前にあった。（←）

　今日は古希のお祝いにということで、鳥取砂丘、出雲大社などの見学に出かけることになった。何年ぶりかの飛行機旅行のために羽田空港に来て、フッと５０年程前にこの近くに住んでいた時のことを思い出した。（→）

　我々は砂丘のメインステージからちょっと離れたパラグライダー会場に向かった。（←）

　駅前のバス乗り場から、いよいよ鳥取砂丘に向かって出～発！
　バスを降りて林の向こうを見ると、おぉっ、砂丘だ！

　身軽になったところで腹ごしらえをするため、駅前をウロウロ…。今夜の居酒屋も物色しながら、食堂を見つけて定食をいただく。やはり日本海に面しているだけに魚介類が美味しいかも…。（→）

　パラグライダーの開始にはまだちょっと早いこともあり、すぐ近くの「子供の国」に行くと「でこいち（通称）」が置いてあった。運転席に乗ってみると、現代の機器と違い、操作パネルや表示パネルはアナログ式のゴツゴツした雑なものだった。

　羽田空港１０時５５分発鳥取行きの飛行機が、真っ青に晴れた青空の中へ定刻通り飛び立った。

　まず、砂が入っても問題ない履き物に履き替え、そして各自パラグライダーを背負って、実践する場所へと向かった。
　砂の上を歩くのは、こんなに大変なんだ！とあらためて実感した。それなのに、トラクターで耕したところを歩くとズボッと１０センチほど足が埋まり、益々歩きづらくなった。そして、今度は上り坂。３０センチ登って、１０センチ滑り落ちる。また、３０センチ登って、１０センチ滑り落ちる…。

　何とか目的地に到着。下を覗くと、ビルの４、５階程の高さか…。

　次々と飛び立って、いよいよ私の順番になった。リーダーに教えてもらいながらパラグライダーを装着し、風に向かって走ると「パッ」という音と共にパラグライダーが開いて空中に舞い上がる。すると、体が後ろに引っ張られたので、「負けるものかっ…」と腕を前に突っ張って走ろうとしたら、「腕を前に出してはダメ…」と言われて中止。

飛び始めるとインストラクターはメガホンで指示をする。度胸があり、初めてにしてはなかなか上手いではないか…。

　パラグライダー会場から砂丘を一望すると、良くもこんなに大量の砂が集まるものだと感嘆！　そしていろいろな起伏によって創られる自然の造形美に感心させられる。

　ちょっと気になったのは、少し離れたところでトラクタが砂を耕していることである。何か、栽培するのだろうか…？
　　（写真の上にマウスを置いて下さい。）

　インストラクターのリーダーが、パラグライダーの装着の仕方、飛び方、そして飛び終わった後のパラグライダーの片付け方などなど、丁寧にわかりやすく説明してくれた。（→）

　いよいよ実践！　若い男性が先頭を切る。
　注意深く、そして順序正しく装着し、風に向かって走る。
　パラグライダーが、ブァッ～と広がり、やがて体がフワッと浮いた…。

　元に戻って、再挑戦！　風に向かって走り、後ろに引かれても走り、崖ぷっちまで走ると「んっ…？」足が地に着かない…？。　浮いた！　飛んだ！　飛んでるんだ～！

　思わず下を見ていると、すかさず、インストラクターがメガホンで、「下を見ないで、前を向いて…」と指示。そして、「左を引いて…（左旋回）」、「そのまま戻して…」などと指示されながら約７、８０メーター飛ぶと地面が間近に迫って来た。「両方同時に、思いきっり下にぐっと引いて…」に従うと、何とか軟着陸できた。　やったぁ～、飛んだぞぉ～！！！。