　方丈庭南の前で座りながら観賞する。左は石による造形、右は苔による造形、そしてその間を小石で描いた模様が取り持っている。　

　今日はこの東寺の五重塔の下でレ・フレールの野外ピアノコンサートが開演されるのだ。
　レ・フレールは斎藤守也と圭土の兄弟２人で編成され、１台のピアノを２人で弾く、１台４手連打というプレイスタイルがウリのピアニストである。

　レ・フレールの演奏を聴くのは２度目だが、屋外ということもあってか音がスッーと流れてしまい今ひとつ迫力がない。

　約３０分程で東寺に着く頃にはもう真っ暗になり、五重塔がきれいにライトアップされていた。

　昼食も終わり、京都駅からホテルに向かう途中でコンビニによりコーヒーとおやつを購入した。ホテルではゆったりと、且つ、のんびりと談笑しながらコーヒーを飲み、おやつを食べながらひとときを過ごした。このあと今日は「京都ブライトンホテル」でディナーを食べ、「東寺」に移動してレ・フレールの野外コンサートを聴きに行く予定である。

　７、８０名程いるお客たちが食事を終え、ちょっとざわつき始めた１８時半頃に東寺までの送迎バスの案内があった。案内に従って送迎バスに乗り東寺に向かうとあたりは薄暗くなっていた。

　電気ギターとかドラムなどの大音響で奏でる音楽は屋外でもいいかもしれないが、ピアノだけの演奏はやはり音響効果のいいところでの演奏でなければ駄目なような気がした。ちょっと残念だ！

　東寺の正式名所は教王護国寺といい、平安遷都直後に創建されたそうである。今日は特別に講堂と金堂を夜間拝観させてもらえた。ちょっと薄暗くて詳細は解りづらかったが立体曼荼羅や薬師如来などが観賞できた。

　衣装替えをして１５時半頃に京都ブライトンホテルに向かった。烏丸線の今出川駅を降りてスマホのマップを頼りに京都御所の側を通って右に曲がっていくとホテルが見えた。が、しかし入口が解らない。真っ直ぐ歩いて行くと左手に従業員専用出入口があった。そして前方の２人連れが同じようにホテルの入口を目指しているように見えた。
　我々もその人たちについていくように直進し、そして左折したが入口はなかった。今度は大丈夫だろうとまた直進してそして左折。そこにも入口はなかった。なんとホテルを一周する羽目になってしまった。

　今日はこれで一旦ホテルに戻る予定なので京阪線鳥羽街道駅から京都駅に戻ることになった。途中の乗換駅東福寺駅で昼食を摂ることに成り、駅付近のちょっと有名な「いづ松」寿司屋に入った。皆でシェアーして食べることにして、さば寿司、いなり寿司、京寿司をオーダーした。

　東福寺の見学が終わり、来る途中で見つけた休憩所「竹情荘」に行った。抹茶と和菓子をいただき、心がゆったりとくつろいだ。

　ちょっと遠回りをしたが無事ホテルに着き受付を済ませて待っていると、１７時頃にディナー会場に案内された。ディナーは普通のフルコースでこれといった特色も感じないままに終わってしまった。

　しばし休憩した後、洗玉潤に架かる通天橋に行くと一面に青々としたもみじが見られた。もみじが紅葉したときはさぞやきれいなことだろうと想像された。

　さば寿司はボリュームがあり、ちょっと強めの酢がきいていて非常に美味しい。またいなり寿司はほんのりとした甘みの油揚げと胡麻を混ぜたご飯が調和してこれもまた美味しかった。京寿司はさば寿司、いそ巻、おぼろ巻、太巻き、いなり、他４種となかなかのボリュームである。どれもこれも評判通り美味しく大満足だった。