　　　　　　ケーブルカーの早雲山駅は観光客でいっぱいだ。乗るときには朝のラッシュアワー時のようにドドッと殺到し座席の確保に翻弄された。結局、１座席しか確保できなかった。

　食事も終わり部屋でくつろいでいると、窓の外に明日乗る予定の海賊船が見えた。

　ということは、もっと早く部屋に戻っていれば雲の状態から見ると富士山をもっとはっきりと見ることができたのだ！

　強羅に着くと乗客は急ぎ足で箱根登山鉄道改札口へ殺到。そこにはすでに電車が待っていた。今日帰る観光客なのだろう。

うわぁ～、残念無念！

　我々もせっかく強羅まで来たのだがのんびりはしていられないのだ。

　何のために強羅に来たのかわからないままに、そのまま切符を買って引き返した。大涌谷駅に着いたときは駅のお土産売り場はもう店じまいをしていた。

　今日の観光地見学はこれで終了して、ホテルでおいしい夕食をいただこう。　　お腹がへったよぉ～！

　まさかこんなところで昔のサラリーマン時代を思い出させられるとは思わなかった。途中の駅でも乗る人が多く車内はますます混雑した。

　明日は海賊船に乗り、箱根関所、箱根神社などを見学し、早めに帰宅する予定である。

　まだ早いのか、人けのないロビーでチェックインをする。部屋は３階にあり、芦ノ湖を一望できる。

　５時半ごろに予約しておいた「箱根ホテル」に着いたが、「えっ…、これホテル…？」と思った。考えていた観光地のホテルのイメージと全く違っていたからである。写真で見る通り、まったく飾りけっがなく、建物も前の広場もすっきりとしている。

　車内放送で一般的には聞き慣れない放送があった。　それは、「反対側のプラットホームに行きたいときは、社内を通過してください。」というものである。

　これからすぐに強羅から早雲山を経由して大涌谷へ戻らなくてはいけないのだ。

　大涌谷に車を駐車しているが、大涌谷駅舎は午後５時に閉じてしまうとのことである。

　思わず、ケーブルカーが行ってしまったときは次が来るまで待つのだろうか…、それとも線路を渡れるのだろうか…、その時ワイヤーは動いていないのだろうか…、などと余計なことを考えてしまった。

しかし、雲は左から右へ流れており、間もなく富士山は見えなくなってしまった。

　朝、目を覚まして外を見ると今日は天気がよさそうである。もしかしたら今日は富士山を見ることができるかもしれない！　期待が膨らむ！

　美味しい！　特にお腹を空かしていたからなおさらである。　前菜のマリネから始まって、かぼちゅのポタージュ、鱒の魚料理、そしてメインは国産牛フィレ肉。最後は梨のソルベとコーヒーをいただいた。もしよろしければメニューをご覧ください（←）。

すでに７、８組のお客が食事をしており、我々もフランス料理をいただくことになった。

　部屋でちょっとくつろいだ後、ラウンジで５０％ｏｆｆのコーヒーを飲んだ。まだ明るいので湖畔を散策。

　朝食を済ませて部屋から再度富士山を見ると雲の間からかすかに富士山が見えた。写真の上にマウスを置いて山の右側を見てほしい。わずかだが富士山が見える。

　駅から駐車場に向かう途中で「くろたまご」を買い車中で食べた。考えてみると今日は昼食を食べていないではないか…！

　温泉にも入り、昼食抜きのお腹が待つディナーへと１階レストランに向かう。