　３時過ぎにチェックインして指定された部屋に入ると、セミダブルベッドが２つ並んだ広い部屋(➝)だった。なかなかいい部屋だが照明をつけても暗いのが良くない。
　コンビニで購入した飲み物とサンドウィッチそして高級和菓子でちょっと一休み。　

　御殿場駅に着いて料金の支払い方に不手際があり、運転手さんから注意を受けながら下車した。いやいや御殿場でバス料金の支払い実習をするとは予想していなかったことである。

　朝６時３０分にホテルまで迎えに来てくれることになっていたので、６時２０分頃ホテル玄関前に行くと「ＳｍｉｌｅＢａｌｌｏｏｎ」の担当者がすでに車で待っていてくれた。

　ホテルにチェックインするにはまだ早いのでコンビニで買い物をしようと歩いていたとき、フッとある張り紙が目に入った。それには「富士山が綺麗に見えます」と書いてあり、しかも場所は「市営駐車場の屋上です」と書いてある！　今、将にすぐ近くに来ているではないか！

　挨拶を交わし、簡単なこれからの説明の後すぐに車まで予定している場所に向かった。途中で今日一緒に作業を手伝って下さるスタッフ２名と合流した。

　夕食をどうしよか地図を見ながら相談したところあまり食欲がないと言うことなので再度コンビニに行き軽めの食料と飲み物で済ませた。ちょっとわびしい。

　しかし、この景色を見ている内に、また欲が出て頂上付近にある「雲」が邪魔に見えてきた。午前中は雲もほとんどなかったのに…！と愚痴りたくなる。

ホテル７階から見た御殿場駅

　躊躇することなく市営駐車場に向かい、エレベーターで屋上に行き富士山を眺めた。確かに富士山を遮るものは何もなく裾野もスーッと見えるではないか！
　これだ！　これだぁ！

　スタッフも諦めたところで何か話し合った後、ここでは無理なので場所を移動しますと告げられ、再び車に乗って移動することになった。

　最初は物珍しく眺めていると、風船は高さによって飛んでいく方向や速度が変わり一定方向、一定速度では飛ばないようである。風の方向や風力などをチェックして、安全に予定着地点方向にうまく行けるかどうか確認しているようである。

　スタッフはかなり上空まで飛んでいる風船を見ているが、一旦目を離した者にはもう見えなかった。

　広い原っぱに着くと「飛べるかどうか調べます」と言って風船を膨らまし、その風船を空に向かって放した。今日は天気予報通り曇っている中、ゆっくり上昇しながら風に吹かれて飛んでいった。

　明日はこの旅行の最大イベントである「熱気球による空の散歩」だ。天気予報によると残念ながら「曇り」である。しかし、奇跡が起こることを念じながら眠りに就いた。